マンションの防音工事にセルローズファイバー
ただ今進行中の、マンションスケルトンリフォームの床の防音工事について
ご紹介いたします♪
マンションでは、音の問題は大きなテーマで、床の防音規定に関しては、
LL-40やLL-45などと定められているところがほとんどですが、
こちらのマンションでは、賃貸のお宅が多いこともあり、防音規定が
特に定められていませんでした。
ですが、お子さんもいらっしゃるので、下階の方へ音のことでご迷惑を
お掛けしないように、というのは、施主様のご心配なところです。
そこで、今回は、通常の防音に、さらにひと工夫加えた、防音工事を行ないました。
『置き床+セルローズファイバー』という方法です。
キッチンの位置も、元々あった場所から移動したかったので、
配管スペースを床下に設けることも兼ねて、まず、置き床システムを施工します。
写真のように、15cmくらい、床下に空間を作ります。
この置き床システムだけでも、一般的なマンションで定められている
防音はとれますが、こちらのリフォームでは、更に、この空間に、
排水管の配管などを施してから、セルローズファイバーという
断熱材を施工したところが、ポイントです。
セルローズファイバーは、古紙からできた、自然素材の断熱材で、
ふわふわと、見た目はホコリのような形状をしています。
通常、断熱材として、壁や天井に施工する、とても高性能の断熱材です。
どのくらい高性能かというと・・・
10年以上前に、吹き込み工事を行なった、エコリフォームの所沢に
あるショールームでは、壁の一部が透明になっていて、
セルローズの様子が見えるようになっていますが、
全くへたった感は見られません!
また、昨年、木造住宅で床・壁・天井にセルローズファイバーを
施工したお客様は、この夏も、冷房31℃設定でOKなんだそうですよ♪
こちらは、掃除機の逆のような機械で、噴射して吹き込むため、
隙間無く施工をすることができ、音を遮る効果も高いのです。
このように、全室の床の下に、10cmの厚さで、吹き込みました!
10cmで、10デシベル程度の防音効果を出すことができます。
セルローズファイバーの防音は、防音認定をとっていないので、
その防音性能について数値で示すことはできないのですが、
何より、施工をした後の空間に行ってみると、明らかに音が違い、
防音の効果を実感することができます。
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